ゴルフ練習場間の競争と期待可能入場者数

 ゴルフ練習場の期待可能入場者数も原理はゴルフ場と共通ですが、供給量の考え方を変更する必要があります。商圏内競合練習場打席数合計よりも下図のように「町丁エリアがゴルフ練習場商圏に含まれる回数」を供給量と考えます。

<Aゴルフ練習場5km圏内”本町1丁目”の場合>
 いまAゴルフ練習場半径5km圏内にある ”本町1丁目” に共住するゴルファーの年間ゴルフ練習場利用回数が
1,200回とします。

  ●”本町1丁目”は Bゴルフ練習場、Cゴルフ練習場 の5km圏内にも位置し、Aゴルフ練習場を含めて計3練   習場で競合しています。
  ●従ってAゴルフ練習場の ”本町1丁目” に対する期待可能入場者数は「1,200名÷3回=400名」となります


  ● Aゴルフ練習場の”本町1丁目”からの入場者数が400名以上の場合、Aゴルフ練習場はBゴルフ練習場、Cゴルフ    練習場に対して集客力で優位にあります。
  ● Aゴルフ練習場の”本町1丁目”からの入場者数が400名以下の場合、Aゴルフ練習場はBゴルフ練習場、Cゴルフ    練習場に対して集客力で劣っています。
  ● もしBゴルフ練習場が閉鎖した場合 Aゴルフ練習場の ”本町1丁目” に対する期待可能入場者数は
   「1,200名÷(3-1)=600名」となります。

  商圏内町丁別に期待可能入場者数と実来場者数を常時監視すれば「どの地域がどの競合練習場に対して劣勢なのか?」 が明確に判明します。そこから絞り込んだ対策、費用効果の施策が可能となります。 

 将来期待可能入場者数を見据えて 回収可能・合理的メンテナンスを実施し続けるゴルフ練習場だけが生き残り、成長します。