期待可能入場者数を決定するもの
個別施設間の競争力優劣を無視すれば、ゴルフ場、練習場の入場者数を決定するものは ①需要量 ②供給量 のたったニ要素です。ここで重要なことは、その需要量も供給量も「各施設の集客可能範囲(商圏内)の需要量、供給量」であることです。
<商圏内需要量>
いよいよ人口減少による需要量(ゴルフ場、練習場入場者数)の継続的減少が始まりましたが、その「減少速度は地域によって差が大きい」のです。これからは全国、都道府県、市町村の全体的人口減少動向だけで個別ゴルフ場、練習場の入場者数実績、将来予測を判断することはできません。個別ゴルフ場、練習場の商圏(集客可能範囲)ごとに 需要量変化を正確に把握する必要があります。当研究所はゴルフ場、練習場の商圏(集客可能範囲)を下記のように考えています。
●ゴルフ場 1次商圏:所在地より半径30km 2次商圏:大都会周辺地域のみ(60~100km)
●ゴルフ練習場 1次商圏:所在地より半径 5km 2次商圏:10km
<商圏内供給量(競争)>
●供給量は商圏内に共存するすべての競合ゴルフ場、練習場のホール数・打席数です。
●需要量が減少すれば必ず商圏内1ホール・1打席当たり入場者数も減少し、遂には採算割れとなり閉鎖に追い込まれるゴルフ場、
練習場が出現します。
●閉鎖により供給量が需要量減少に応じて減少すれば、残ったゴルフ場、練習場の入場者数はその分増加します。
<期待可能入場者数>
●商圏内の需要量が大きくても、競争企業が多ければば個別ゴルフ場、練習場の入場者数は小さくなります。
●商圏内の競争企業が減少すれば、需要が減少しても個別ゴルフ場、練習場の入場者数は増加も考えられます。
人口減少時代では商圏内需要量と競争企業数の両者を勘案した「期待可能入場者数」がすべての判断基準です。
人口減少時代のゴルフ場、ゴルフ練習場経営は常に自己商圏内の需要、供給量変化を同時に、正確に把握・予測
して意思決定する必要あり。
当研究所は個別ゴルフ場、練習場商圏内需要・供給量を一貫した原理に基づき正確に算出するシステムを完成しました。
